示談交渉がまとまらなかった場合に行う交通事故裁判とは

交通事故での示談交渉の際に、加害者の保険会社との示談がまとまらなかった時には、損害賠償請求の裁判を起こすことができます。

裁判と聞くと裁判所に通ったり、手続きも多そうなイメージですが、実際には交通事故の裁判は基本的に書面でのやりとりがほとんどで、出廷回数も少ないのが特徴です。

この記事では、交通事故裁判の流れについて解説していきます。

交通事故裁判とは

保険会社との示談がまとまらない場合には訴訟を起こして裁判での解決を図ります。

交通事故の裁判には大きく分けて、民事裁判と刑事裁判の二種類があります。

刑事裁判の場合、交通事故の刑事裁判で争われる問題は加害者に刑罰を負わせるべきかどうか及び量刑になります。

刑事裁判を提起できるのは検察官だけです。

民事裁判の場合、交通事故の民事裁判で争われる問題は加害者の被害者に対する損害賠償義務の有無、金額になります。

民事裁判は誰でも提起することができます。

つまり、示談交渉がまとまらなかった際に行う交通事故裁判の種類は、民事裁判ということになります。

具体的な交通事故裁判の流れ

裁判を起こしてから解決するまでの手続きの流れは、

  1. 裁判所に訴状を提出
  2. 口頭弁論
  3. 争点整理、証拠の提出
  4. 和解協議
  5. 判決

となります。

和解が不成立となった場合には、更に尋問し判決を下します。

その判決に不服がある場合には、控訴状の提出をして控訴・上告、判決の確定という流れになります。

裁判所に訴状を提出する

請求する損害賠償額と交通事故の詳細を記入した訴状を裁判所に提出します。

請求する金額が140万円以下なら簡易裁判所、140万円超の場合は地方裁判所と、金額によって訴状の提出先が変わります。

裁判所から連絡があるまで1ヶ月ほど待つことになります。

口頭弁論

口頭弁論とは、原告側と被告側が、裁判官がいる法廷でお互いの意見や主張を言い合う場で、訴状を提出してからおよそ1〜2ヶ月後に第1回口頭弁論は行われます。

裁判所から口頭弁論の日にちを伝えられたら、口頭弁論の日までに診断書や後遺障害の等級認定結果、検査結果などの必要な証拠資料を集めておき、裁判に臨む準備を行います。

民事裁判の場合、事故被害者は毎回必ず裁判所に出廷しなくてもよく、弁護士に依頼している場合は期日は弁護士に任せても問題ありません。

裁判官は判決を下す前に和解案を提示することもあります。

判決、控訴がなければ結審

和解に同意した場合は裁判は終了します。

判決で賠償金の支払いが命じられていれば、加害者から被害者にその賠償金額が支払われることになります。

和解が成立しなかった場合には、裁判官からの質問に被害者と加害者などが回答する尋問を行い判決を下します。

判決内容に納得できない場合は2週間以内であれば、控訴をすることができ、控訴をした場合は第二審が行われ、控訴がされなかった場合は、その時点で裁判は終了となります。

交通事故裁判の期間は、半年〜1年程度となります。

まとめ

交通事故裁判は示談交渉がまとまらなかった場合にする最終手段です。

裁判に不安がある場合には弁護士に相談することをお勧めします。

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